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原研哉 - デザインのデザイン

デザインのデザイン物体となったデザインは人と連動する存在であると同時に人とは別に独立した存在である. なので, 能動的でありながら受動的性質を備え, 人と同様のコミュニケーション機能を必要とする. みたいな事を話半分に読みながら考えてた.

氏曰く, デザインとは外に向ける行為でなく, 内を探る思考のようである. 外に向ける為に存在の意味を知ろうとすればより人間の内側を探らなければいけない. とか初めの方に書いてあった. そんで歴史の流れもデザインとして捉えて社会に捻出すべきデザインが決まるみたいな. 一言で片付けるとこの人のスタイルは「デザインの潜在化」. この本に書いてある事全部に納得できる訳じゃないけど, 今までの不快な疑問がスルリと解決したり, すこしだけ未知の捉え方を実感できて面白かった.


デザインとは何かを説明する時に「バウハウス」って名前が出てきた. バンドの「バウハウス」は知ってたけど美術学校の「バウハウス」は知らんかった. やっぱり学校の方が先. それより, 何故バンド名にされる程の美術学校なのかが重要. バウハウスはデザインを徹底的に分解し基礎となる構成要素を定義し, その後のデザインの方向を決定したそうです. でも時代には勝てず学校だけは閉鎖になりました. けど, 理念は受け継がれてるとかそんなん. これだけやとただの知識やけど, 掘り下げて調べたら哲学, 情報美学, 人間工学, 数学, サイバネティクスといっぱい出てくるみたいやから暇な時にでも調べたい. そしたら物事の捉え方が無駄に多角的になるでしょう.

「これが流線型のブームと異なる点は、デザイナー自身がその造形性に溺れてはおらず、モダニズムの可能性と限界を自身の経験の中で見切ったデザイナーが、確信犯的に架空の記号体系をつくってデザインを遊んで見せたというところにある」 この言葉を読んで今までプログレやジャズに感じていた閉鎖的で虚構的な感覚に納得がいった. 結局は何も生まないんだよね. 「かるみ」もそうで, 人間の限界を感じた人が人間の枠の中でオナニーしてる感じ. 最近はそんな事しかしてないけど.

深澤直人氏の傘立てのデザインは単純にすき. 「傘立て」という機能が存在してるんじゃなくて, 「傘を立てられる」機能が存在している. インテリアでなく環境を創造する. 原氏曰く「アフォーダンス」の考え方だそうです. アフォーダンスは何となく理解してたつもりやけど, こんなにお洒落なイメージは初めてでした.

「情報の建築」っていう項目があって, あと「ペーパーレス」, 「デジタルデータ」について触れた内容もある. むかしこの辺りについて考えてた事があったので別途記録にするつもり.

(旧愛知万博計画辺りで)デザインはコミュニケーションで自然との調和みたいな事も書いてあるけど, それってとても限定されたコミュニケーションだと思う. 人間はどこまで行っても人間やから地球って枠に固執するのもわかるけど, あまりにも人間的で自己中じゃない? 宇宙規模で考えれば破壊もコミュニケーションの一つ. 「母なる地球」とか言うけど, 人間の母は先に死んじゃうし, 子供は親を食い物にしてます. そんな考え方もあって, 人間が地球を食いもんにして, 人間が何かの食いもんにされて繋がってくコミュニケーションとかってのは無しなんですかね? まぁ, 結局は人間本意しか無理やねんけど. それにデザイナーの商売が成り立たんし.
ガムテープをコミュニケーションツールとして使うアイデアは凄く新鮮だった. 「消費」, 「劣化」する性質は普通はマイナスのイメージなんだけど, 「消化」や「劣化」を「変化」と捉えて, 時間や空間を移動する媒体とする.

「笑いとは、極めて精度の高い『理解』が成立している状況を表している」 これだね. 自分のコラージュの楽しみ方は. 人間の言語ってのは五感に対してあまりにも品粗で違う次元での理解ってのがあって, それが笑いなんかなぁとか思ってる. 「理解」の『理」は「理屈」の「理」なんで少し無理があるけど.,,

もう少し, この本をコネクリまわしたい.

短くピリッと面白い言葉の抜粋.

「古いモードを身にまとった人々の写真がしばしば笑いを誘うのは、流行という架空の申し合わせに社会全体がつきあっているとう奇妙さのせいである」, 「見慣れたものを未知なるものとして再発見できる感性も同じ創造性である」, 「わざわざ汚れやすい綿布を用いたのである。それは『汚れやすいものを常に清潔に保つ』ということを実践して見せる為である」(*), 「特に情報の流通速度がどんどん加速していく時代においては、紙はマテリアルである前に、『無意識の平面』であったといっていいかもしれない」, 「日用品というのは長い歴史の中で磨かれてきた熟成のデザイン群であり、いかに今をときめくクリエーターであろうと、短時間でこれを乗り越えるのは難しい」, 「日本のクルマが日本人の目におとなしく見えるのは、日本人のクルマに対する欲望を精密にスキャンし、それらに完璧に寄り添う形にできているからだ。/先に述べた自己主張の強い外国車は外国の映画と同様に日本人をターゲットにはしていない。むしろほどよく無視して成立している。だから違和感があり、時にエキゾチックに見える」, 「一時期に成功をおさめた特定のスタイルは、注目されればされるほど、本質とは離れたところで大衆化し形骸化する」, 「町はおこされておきるものではない。その魅力はひとえにそのたたずまいである」
調べたいキーワード.
「バウハウス」「深澤直人」「世界デザイン会議(1960)」

2006.06.01 | | Comments(2) | Trackback(0) | 書籍 / 言葉

コメント

>でも時代には勝てず学校だけは閉鎖になりました.
時代っていうかヒトラーのせいだけどね。
バウハウス知らんかったんや。意外。
実はオレと話し食い違ってることあったかも?

ニーズとシーズ両面からデザインを語る時代が来たのかもね。
いままではどっちかの極でしか話されなかったし。
おもしろくないもんねーそれじゃ

>深澤直人氏の傘立てのデザインは単純にすき.
これは傘立て限定なのでしょうか、、、もういいけど。
ってか、もしかしてあまりオレがコメントせんほうがええんかな?
いらんちゃちゃを入れてしまってる気がする。

2006-06-04 日 02:32:37 | URL | KAFUKA #- [ 編集]

かなり無責任に書き綴っていくつもりなので, トラックバックやコメントも気軽にどうぞ. そんな感じで.

>バウハウス知らんかったんや。意外。
基本的に無知やで. 言ってる事の9割以上推測.

>これは傘立て限定なのでしょうか、、、もういいけど。
この本で他にも紹介されてたけど別に琴線には触れんかった. ってか読み返したら「傘立て」も想像してたんとは違ってた.,, お洒落ぶってた. もっとザックリ洗濯機の排水溝周りみたいに無骨な溝があるんやと思ってた.

>ってか、もしかしてあまりオレがコメントせんほうがええんかな?
一人で物を考えてると行き詰まるから, 他人の視点からアーヤコーヤ言ってくれた方が刺激になる. けど, 即座に納得のいく返答を求められても何も出ません. タイミングが合うまで ストック しときますわ.

2006-06-04 日 23:10:26 | URL | 元 #wbvlsWA2 [ 編集]

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