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細田守 - 時をかける少女

時をかける少女 通常版とても評価の難しい作品だと思います. アニメアニメした物を期待してる人は裏切られます.
アニメ的な過剰な思わせぶり, 勿体ぶったり, 押し付けがましい演出がなく観客が如何に物語の流れを理解できるかを徹底している様に感じられました. だから自分は観終わった後に余韻が残る訳でもなく, 「あぁ.,, うん」って感じで劇場を出ました. 観てる最中は笑えたり楽しませてもらえるんだけど観終わった時には既に全部消化していた.

単純に自分がターゲットじゃなかったってだけな気がします. この話は合理的な生き方を迫られる高校3年未満の人に一番効能があると思う. 中高生はメッチャ楽しめる(発言の責任は取らんけど). 頭で考えずに素直に感じたままの作品です.

この作品には色々考えさせられました.
映画という媒介で, しかも宣伝が足りていない(様に感じる)現状で上映することが適しているのか疑問です. 上にも書きましたが, これは中高生が観るべき作品だと思うので足の運びにくい劇場でしか上映されていないのは不味いと思います.
アニメ, 映画と言うよりはまだテレビドラマに近い仕組みになっています. それでもテレビドラマとも違います. ドキュメント要素を省いたドキュメントと言えるかもしれません. アニメは現実とは違う世界を作り引き込み, 映画は架空の現実に夢を見せてくれますが, この作品は現実に近い所で巧く話をまとめています. SF要素があっても現実の生活に応用できる捉え方を巧く表現し, なおかつ自然に吸収できる様に作られています. 巧過ぎて引っかかりが無く良いとも悪いとも言えない(ここら辺は推測). 映画という期待を前提にお金を払う方式で観てもらっていいのか疑問に思いました.
過去の映画の社会における影響や娯楽性がTVやインターネットにとって替わられている現代で過去の様な映画を求めるのが間違っている様な気がしてきました. 経済的に一度上り詰めた国は次の段階として自国で循環できる(良い意味での)消費の文化を形成する必要があり, 説教臭いのや大仰なスペクタクル映画はもう必要ないのかもしれません. その様に考えても消費に徹底している物は嫌いです. 自然に吸収して, 自然に地肉になって, 自然な故に忘れていく. そんな(あえて自然な)供給の時代に半分足突っ込んでるけど, 生活と解離した所(映画)でもそれが始まってんのかなぁ.
(作品観てからの方が吸収の効率がええやろと思ってこことか読んでなかったけど, 似た様なこと書いてあんね. 情報ってのは間接的にも伝わるから知らぬ間に世間に操作されてるんやろなぁ. もしくは書いて出力したから思考が固定化しちゃってそうとしか捉えられない. ハハ, オモロ)

まぁ, なんだかんだで「中高生の時に観れたら良かったなぁ」と思いました.
劇場という色眼鏡で観てしまう環境でなくフラットにもう一度観てみたいと思います.

こっから下はネタばれも含めて感想みたいなん.


最後の真琴と千昭の別れの際に初めてタイムリープの本来のしわよせが真琴に来るのは巧いと思いました. あった筈の未来なのであって当然と思う期待を裏切られるのは過去を否定するそれまでとは別の切り口で(鮮度において)新鮮でした.
映画の中だけでなくCMの使い方が巧い. 事前にCMでてんとう虫を印象づけておく事で,タイムリープの回数を明示する際に, この先の出来事に期待と注目をさせている. また, ホースから出る水の爽やかさを事前に印象づけておく事で作品内での残虐性をより浮き彫りにしている. メディアの使い方は色々あって, 本質を理解するには, その時代で感じ取るしかないのかもと思いました.
原作を読んでないから的外れかも知らんけど, タイムリープって現実に目を背けるだけの術ですよね? 作中でも言ってますが時間は不可逆性で真琴だけが時間を飛び越えたのならば結局だれかは不幸を背負ってそのまま未来を生きている訳です. ちょっとばかし不幸な未来を大量生産してただけ? また, 千昭の最後のタイムリープが真琴に干渉しているのであれば, 何故真琴は功介の踏切事故の記憶を持ったままでいられるのか? 他人に未来を書き換えられたら永遠に失敗は経験できないと思うんですけど.,, その点に関してまだアッチのタイムリープが合理的で納得がいきました. まぁ, こんな事を考えるのは野暮って事なんでしょう.

作画に関しては話を伝えるために可もなく不可もなく, 適材適所, 必要な力をもって必要な事をした感じを受けました. 最初のタイムリープの転がりとか所々生理的に良い所はあったんだけど, 話の邪魔に成らない様にまとまってました. 演出も含めての作画として観察したら面白いかも知れません. 自分は現段階でその視点をもってないから.,, DVDかなぁ.
気になった所と言えば, 河原のガキンチョが逃げるカットと教室から出る真琴を追いかける功介が変な感じ. あと, 最後のタイムリープの走りの処理って作画なんですね. 上映中, 面白い処理かけてんなぁって見てました. 既に空間をスライドしてる感じ. ローテク恐るべし. 担当してる人は根本的に奇抜な作画する人と思ってたんやけど違うんやね. のび太の恐竜の印象強過ぎ.,, NOTEBOOK に色々書いてあるみたいなので興味ある人はそちらをどうぞ.




2006/04/30
原作読んだ事無いからどんな話か知らんけど, 映像観る限り心洗われる内容っぽい(有名なの大概知らんなぁ.,, 「タイム・リープ―あしたはきのう」やったら読んだ事あんねんけど).
でも, そんな風に感じられるのは, 全体から個々の事象を捉えられる歳になった人の感覚で, 個々の事象から全体を捉える年の人にはただただ興味をそそられる楽しい話やと思う.
SFは何かを伝えるための道具であってそれがメインな訳じゃなさそう(そもそもSFは何かの本質を深く掘り下げるための道具であって, それ単体で話が成り立つ様なモンじゃないし). トトロみたいな結局は迷子の話も, 子供にはファンタジーで大人には家族愛やったり捉え方は色々ある.
時間を重ねる毎に新しい発見がある, 観た人と供に変化していくお話っぽい. なので, 家族で劇場に足をはこべる映画ではないでしょうか? って原作を知らない人の妄想.

ほんで, ターゲットを絞らず色々な人達へ共感も求める作品ってのは, 奇抜な目くらましできひんから本当にしっかりした構成じゃないと全てにソッポ向かれてエラい事になる. さて, この作品はどうなんでしょ? 現段階では作画が元気良すぎる気がしないでもない. 「海がきこえる」みたいな作品になったらええなと期待してみる.

BGMも内容にそってええ感じ. 「電子音の反復」が「時間の反復」っぽくて, 時間の経過が過去の出現であり, 未来の出現でもある.

海がきこえるついでに「海がきこえる」の感想みたいなん.
当時のちっこい自分には話の全部が意味不明だった. でも, なんでか知らんけどホロ苦さみたいな過去の出来事みたいな解釈はできた. 自分のこの作品との出会い方って本当にラッキーやと思う.
初めて見た時はホンマに女の人が何を考えてるか理解できんかった. 次に見た時は他人は理解できひんもんなんやってわかった. 最後には時間は理解を深めるものなんやって事がわかった. ほんで, いつまで経ってもそれの繰り返しなんやって事もわかった.
ジブリの中ではマイナーな作品に入ると思うけど何度も楽しめる作品.

でも大人になってから初めて見たらただの青春ドラマにしか見えへんのやろなぁ. ぜひ若い頃に見てほしい作品.

2006.07.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | 映像 / 劇

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