紀里谷和明 - CASSHERN
ES細胞のニュース見てたら思い出した.
「自己を多角的に評価して全てを知って, 常に疑問を抱きながらも前に進まなければ行けない歴史がある」みたいな作品.
一回観た事あって, その時は消化できずに印象だけが残った. ハッキリ言って映像はチープ(センスは好き)で, 話も青臭い. けど, 人間の本質を突いていてストレートに(しつこい程)説明してる.
すっかり忘れててたまたまAmazonのレビューを読んで思い出して, そこで初めて鼻ズルズル.
戦争の歴史に疎いから嘘八百とは思うけど, 日本は「加害者という敗戦国(被害者)」でその後の歴史において常に国の在り方に疑問を抱き板挟み状態を続けてる(最近は薄れて来てるけど). その視点でのお話.
最近では事件が起こる度に「このような悲劇は二度と起こしてはいけない」とか理想ばっかで, 悲劇は絶対に起こる物でそれとどう折り合いをつけて行くかを考えていない. 悲劇を社会に吸収しなければいけない.
戦争ってのはどこの国が正しいとか, どこの国が間違ってるとかじゃなくて, 全ての国が間違ってて正しくて, それがわかっていても他の国に傲慢に攻撃を仕掛けなきゃいけない状況. これは止められるなら止めないといけないけど, 人間である以上止められない現象. この問題は理想論ばかりとなえずにもっと原始的な所に踏み込まなきゃいけない. 人間と言う生き物をもっと理解しなければいけない. 他国の感情を知らなければいけない. この作品はそこに踏み込んでいる.
映画と言う作品は観客が参加する事も含めて作品であって, 観客が映画に何を感じて社会に, 次の世代にどんな影響を与えるかまでに広がる. それも含めてこの作品の素晴らしさを評価したい.
2006.01.10 | | Comments(2) | Trackback(0) | 映像 / 劇
