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小川洋子 - 妊娠カレンダー

妊娠カレンダーミステリーに興味ないし, 歴史モンは楽しめる程知識ないし.,, って事で小川洋子の「妊娠カレンダー」を読んでみた.

Amazonのレビューとかで淡々とした描写って知ってたから, ある程度期待通りやった(こんなん好きです). 逆に前知識による過剰な期待から残念な所もあった.
この本は「妊娠カレンダー」「ドミトリィー」「夕暮れの給食室と雨のプール」の三編が収録されている.


本のタイトルになってる「妊娠カレンダー」は, 妊娠した姉と同居している妹の視点から状況の変化を観察した話.

妊娠した姉の状態変化を中心とした内容ではなく, 姉の不条理な要求が作り出す状況に妹がどう行動するかをさらに客観的な視点で描写している. なので, 被害妄想的な感情が書かれてなく姉にあまり毒を感じない(否定, 避難でなく適度に無関心とも感じ取れるからもっと残酷かも).
また, 胎児を染色体, 出産をエンドウの実が弾けるのに例えたりと, 出産という現象自体を考察している. 一見グロテスクだけど, 肉親の情を排除して考えると面白い表現で興味を引かれた.
前知識で話の内容も雰囲気も何となく理解していたので予想通りだった. けど, あまりにも淡々としたのを期待し過ぎて最後の開放感みたいなのに拒絶反応を示した.

「ドミトリィー」. 主人公が過去に住んでいた寮の管理人と再び出会って相手を知っていく過程の話. これが一番面白かった.

主人公が学生時代に住んでいた寮に住みたいとの従兄弟からの電話で久しぶりに管理人と顔をあわせる主人公. その後, これまで知らなかった管理人の人間性を知っていく. 主人公は管理人の社会的立場の弱さや人間的な魅力に段々と気付いていくのだけど, 最後には管理人を攻撃している立場の人間と同様に攻撃的な感情が発生する.
最初は暗い話やなぁと思いながらも楽しんで読んでたら最後の方で一瞬ミステリー調になって予想外の展開に異常に興奮してしまった. 文章で久しぶりに興奮しました. 話の結論云々よりこの興奮の感覚を味わえただけ読んだ価値がありました.

「夕暮れの給食室と雨のプール」. 転居先で知り合ったおじさんのトラウマを聞く話. 一言で言うと「なれあい」. この話にはてんで惹かれなかった. だから感想がない.

2005.10.25 | | Comments(0) | Trackback(1) | 書籍 / 言葉

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妊娠カレンダー

小川洋子『妊娠カレンダー』(文藝春秋 1994)芥川賞受賞の「妊娠カレンダー」を含む計3作品の入った短編集です。最近どうも芥川賞が個人的に合わないものばかりで、あまり読みたくなかったんですが、なぜか前に購入してあったみたいで、手にとってしまった。だ....

2005.11.23 | のほほんの本

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