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2010.02.10 | |
ひまつぶしに, 囈言, 戯言, 私事.
正直言って何を表現したいのか明確な所はさっぱりわからず, 「生命ってすごいなー」と「一緒にいれなくて悲しいなー」って印象だけ受けた. 鼻ズルズルしながら(笑). 冒頭10数分ぐらいは「アンネの日記」や「土方歳三 白の軌跡」みたいに史実を教育的に見せていくのかなーって思ってたんやけど, コレって子供を教育する目的の映画じゃないですよね? 言葉は悪いけど放牧? 「子供は子供なりに答えを見つけて大人を乗り越えればいい」みたいな感じ. 高畑イズムを継承しながら「歩いても歩いても」や「木靴の樹」の神様目線まで発展させた作品じゃない? ってのが上映終了後に気持ちに収まりをつけるためにアーダコーダ考えた結論.
登場する昭和30年代の子供たちの心の動きは個人的には想定外やねんけど否定するほどの展開でもなく「あー, 子供の頃って物事をこういう風に捉えてたかもねー」って処に収まる. カメラとかも子供の目線やねんけど, 出来事の捉え方の誘導がなく事実に反応する人物だけが描写される. テーマがストーリーでなく演出そのものに在り, 観客と映画の関わり方にある. ガール・ミーツ・ガールでなく総体的な人の繋がり. 虐待の傷跡(?)とか理不尽な現実がまわりにたくさん転がってるのに, 観客が想像力を働かせて気付かなければ存在しない物として映画は進む. 理解できない物は存在しないし, 理解できる物はスクリーンに映らなくても存在する. 子供が理解できる範疇で答えを導きだすのも表現しているのかな?
子供の遊びで同じ土地の千年前の子供について想像する場面がある. (想像の中の)千年前の子供も想像を働かせて遊んでいる. 時代は違えど同様に想像力を働かせて遊んでいる子供がいる. 子供の飛躍的な想像力は環境に適応するものであって, 千年前であろうが昭和30年代であろうが現在であろうが千年後であろうが変わりない. その千年前の子供に対する想像力が一転して現代を通して未来の子供に向けられる転機が訪れる. 鈴木タツヨシの港町への殴り込みです. 理不尽な現実への反抗から親とコミュニケーションをとれなかった悔しさへ. 対して, 島津貴伊子は青木新子との断絶から過去への, 亡き母親の幼少時代への共感へ. 想像力が過去から現代, 現代から未来の子供たちへの「心の継承」に向けられる.
想像力は満たされた人間には無くて, 耐えられない経験を積んだ人にあるもので, 現実に立ち向かう武器なんです. 人の成長は基本的に無い物ねだり. 実は運動神経が良くない青木新子が空想に耽るのにも, 色々な年の子供たちが居る中で鈴木タツヨシが遊び仲間を団結させるのにも(鈴木タツヨシは遊び仲間の中では年長だが, 仲間内では年功序列の関係はない), 青木小太郎に裏切られながらも両親が健在の青木新子が年上の鈴木タツヨシの心情を慮れるのにも理由がある気がする.
青木東介の遺伝子の話は世代間の繋がりへの観客誘導なのでしょう.
青木新子が子供なりにアーダコーダと考えて「未来の子供たちとも遊べたら良いな」って折合いの付け方に辿り着くんだけど, その発想が既に子供の発想ではない. 最後の青木新子の引越の見送りの場面では子供たちは今を懐かしむのではなく, それぞれが昭和30年代(現在)ではなく「心の継承」の流れの中で未来を見据えている. 次の世代の始まりです. 子供の成長ははやいもので, やっとこさ昭和30年代の子供たちの雰囲気に馴染んだ観客は突然突き放される. 現実から過去の成長(決断?)と対峙させられる. 観客は巣立ちを見守る寂しい気持ちと, 短時間の自分のルーツと成長の追体験で気持ちが溢れる. 「魔女の宅急便」のラストの町の賞賛とジジの言葉の対比みたいな何とも云えない感覚.
ってな事(?)を押付けがましくないリアリティーのある描写だけで事実として淡々と表現されるから, 観客は「あ!そういう事なのか!え!?どういう事なんだ!?」ってなる. 感覚や印象ではわかるけど, 結論として一言にまとめられない.
「アリーテ姫」を作った片渕須直監督がこんな作品を作るとはまったく予想できなかった. 個人的に「アリーテ姫」はまったく受付けない. 主人公は自分の可能性と限界を知りながら, 他人の価値観を否定し自分の価値観を強要するあの傲慢さが嫌で嫌でたまらない. 「アリーテ姫」では想像力が自己実現の武器として表現されているが, 「マイマイ新子と千年の魔法」では想像力が人間社会で孤立せず共存するための武器として表現されている. 理不尽な現代に生きる子供たちに想像力の使い方を示唆してる. そんで子供を理解してやれない大人に喧嘩も売ってる. いったい何があったんですか? やっぱり「BLACK LAGOON」が影響してるんですか?
初見では確認しきれなかった細かいディテールを確認したいんやけど関西ではもう上映していない.,, 現時点では興行的に失敗してるっぽいのでDVDやBDも販売されるか心配.,, 2010年1月から上映を開始する地域もあるらしいので時間に余裕がある人は是非観てください. 耐えられない状況を物質的な解決でなく, 心的な解決で折り合いを付けてきた人は何かしら感じる事がある作品だと思います. 自分は一周先回りした視点で観てたけど現役の子供がこの作品から何を感じ取るのかも興味がある. 自分とは違う感想が出るやろね. ちなみに横に座ってた5才ぐらいのガキンチョは殴り込みの夜辺りで「飽きた」云うてました(笑).
2009.12.18 | | Comments(1) | Trackback(0) | 映像 / 劇
通勤中, 昼食中にワールドビジネスサテライト等のニュースを見たくて試行錯誤した記録. ちなみにiPhoneでOrbを使ってる人はSoftBankの通信品質確保対策に引っかかっちゃうのかなぁ?
Orbが一番手っ取り早いんだけど, ウチはWindows端末がないのでDebian上で以下の組合せでシステム構築.
・epgrec
・TsSplitter(Wine経由)
・TSConverter
・iTunes9 Automatically Add to iTunes
・samba
大まかな流れは以下の通りでiTunes連係までを自動化.
1. epgrecで録画スケジュール管理
x. 録画をどうやってるかなんて野暮な質問はなし
3. TsSplitterでTSから1SEG情報抽出
※CMカットしつつ
4. TSConverterで1SEGからmp4へ変換
※サーバがへちょいから負荷が怖い
※携帯端末で見る分には1SEGで充分
※HDはでっかい画面で見りゃいい
5. iTunes9のAutomatically Add to iTunesにmp4をコピー
※iTunesのMusicフォルダをSamba上に設ける
6. 毎朝iPhoneをiTunesと同期する
iPhoneとiTunesを同期させる以外にも, DropBoxの同期や, (VPN経由の)httpストリーミングでも問題ないと思う. 自分は地下鉄通勤なのでこんな感じ. CMカットがまだテキトウ.,, もっと巧いやり方あればおしえてくださいな.
参考サイト
・TSについてまとめ - ワンセグMP4を作る
・だえもんだもん
・【Linux】Gpac(MP4Box)のコンパイル→インストールメモ
・「UNIXシステムプログラミング」読書メモ
・How to use Wine from Apache/Php? - ‘/var/www’ is not owned by you…
2009.10.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | PC / Apple
ちょっくら国立新美術館まで「ICAF2009」のEプログラムを観に行ってきました.
family - 山田園子
仕事とか生活の反復される所作は洗練される程無駄がそぎ落とされて, 少しの違いが意味を持つ. 食卓でひたすらリンゴの皮を剥く所作の少しの違いが多くの背景を想像させる. 積み重ねの中にポッカリ空いた穴みたいなものを感じます. いやー, 見返せば見返す程見る人それぞれの味が出る作品だと思います.
あやなしばなし - 冨田万里江
イッパツネタ. 話はおいといてアニメーション技術が凄い. 日本ってあんまり柔らかい動きが得意で無い気がするけど, 嫌みがない程度にやわらかい. 自分な変なアニメーションばっか見てるから知らんだけで結構当たり前なのかな?
Pencil - 牛腸卓人
これアナログ撮影らしいです. 異常なまでに精密. 音楽にもドンピシャ. 技術云々よりシンプルさが気持ちいい.
おひっこし - 末澤慧
すえながさんが監督した作品. シンプル明快な娯楽作品. ある意味大学生が作る作品じゃないですね. 学生にしては小綺麗にまとまりすぎてる. エンターテインメントの小ネタとしてアニメ好きな人が好みそうな内容が詰込まれていたので作り手も楽しめたんじゃないでしょうか? 火花の処理は「電脳コイル」の影響がモロに出てますね. 上映後の話で司会の方が「劇判で使用されていた鉄人28号の正太郎マーチが懐かしい」って言ってた. 「彼氏彼女の事情」でしか知らんかった.,, 自分が知ってる演奏と違和感があったから元ネタの方かな?
ぐるぐるの性的衝動 - 竹中泰人
これ↓と他の作品を繋ぎ合わせたのかな? これメッチャ好き. 映像合わせる為にフレームがぶれる所が気持ちいい. 撮影ガタみたいな気持ちよさ. 脳の映像保管のギリギリ外でぶれてる感じがいい.
80's ガール - 嶽野甲子郎
正直見るまでは「キッツー」って思ってたんやけど, 始まってみると再現性が高すぎて単純に感心. 「おニャン子クラグ」等のアイドルがオープニング, エンディングを担当してる作品とグッズ販売用の作品からイメージを抽出してるのかな? ぱっと思いつく辺りで「ハイスクール奇面組」「きまぐれオレンジロード」「らんま 1/2」「ひみつのアッコちゃん」「タッチ」かな? 「あんみつ姫」とか「かぼちゃワイン」はちょっと系統が違うよなぁ. 「じゃりん子チエ」は関西でしか放送してないしなぁ. 「はいからさんが通る」はもう別世界やな. グラスの氷の音が鳴る場面だったり, スピンの後の腰と足のひねり加減だったり, 学習机の背景動画だったりなかなか懐かしい画面が再現されてる. 手前から奥に後方ジャンプを発明したのはいったい誰なんだ? 金田伊功の突然変異か? この辺りの技(?)の系譜を調べてみるのも面白いかも.
目覚め - 徳井伸哉
おもろい! 最初深読みしすぎて「鼻」に目覚めたと勘違いして興奮した(笑).
2009.09.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | 映像 / 劇
唐突に1日お暇をもらったので神保町を散策してたら, ポスターを見て展示を知った. 本日は月曜日なので本当はお休みなのですが店の人が気さくな方で展示を見世ていただきました. うーん, 個人が特定されまくりです.
宇野亜喜良氏の作品は寺山修司, 澁澤龍彦関連でしか知らなかったのですが, まぁ, なかなかエログロナンセンスな作品が揃ってました. 展示の中では特にMAXFACTORの白黒反転の作品が良かった. シンプルからナンセンスに入るギリギリ手前のバランス加減が良い. 大阪後楽園ホテルのCMみたいな, 現象は意味わからんねんけど, 更にわからん妖しい世界に連れてかれる感じ. でも何故かお洒落っぽい? そんな感じ. 大阪後楽園ホテル云うてるぐらいやから関西ローカルネタなんかな?(↓)
また, BGMも良かった. ぐったり聴くのに適した曲. monobookの「恋愛 L'amour」って作品. 全然知りません(笑). コンテンポラリーダンス用の曲らしい. こう云うの↓. 飯作ってる時とかよく流してます.
2009.09.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | 写真 / 絵
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2009.09.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | 物体 / 装置
西武鉄道旧所沢車両工場で開催中の「引込線」へ行ってきました. 車庫と倉庫の骨組みが見たかっただけなんですが, 色々と楽しい展示でした. どこまでが展示でどこまでが展示かわからん処が特に良かった(笑).
サンプリングした音声を時系列をバラバラに組み立てる事で何かを表現してるのがありましたが, 普通にノイズミュージックと勘違いしててノリノリでした(笑). ヘドバンです.
鏡にライトくっ付けて鏡の中の世界を照らし出してるのも面白かった. 子供の時って無意味に懐中電灯に蓋したりしますよね. アレは光が遮断されてるからホンマに作用が無いねんけど, 鏡に向かって遮断すると懐中電灯自体を照らし出す光(外的光)が連続性を構築しちゃうんよね. 認識論的な話になっちゃうのかな? 照明は物体を照らし出す, つまり, 人間の視界を構築する作用があるって意識があるから照明自体が物体を照らし出さなくても作用が働いてると認識しちゃう. やろなぁと妄想.
良くわからんけど, こういった物体の相互作用, 相互干渉が「もの派」なんですか? 物理学, 認知科学との違いがよーわからん. 生産性への発展を考えると哲学, コンセプチュアル・アートに近いのかな? 芸術で社会に表現する意味は人生守りに入った頭の固い連中の頭をカチ割って無理矢理理解させる為やと思ってたけど, 結局グダグタ作用を説明してたんじゃ論文発表してるのと違いが無いような気がする. ウーン. 素材であれば良いのか? 産業的に原始的な物体を使って何かを主張すれば「もの派」なの? 21世紀では既に他の分野に吸収されているような気がする.
現代でうんちくを語る"芸術家"が何をしたいのかが, 今の処よーわからん. 何かをしたい訳でも無さそうやけど. 箸が転がる様に可笑しさを発見しなきゃいけない時代なんかなぁ. ソレはソレで緊急事態だ! そー考えると重要な活動な気がしてきた. でも, 文化は細分化の一途やしなぁ.,, ウーン.,,
2009.08.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 物体 / 装置
東京は「たかじんのそこまで言って委員会」放送してないしサーバにVPN仕掛けるの忘れてたから溜まったデータも処理できんしやっぱり暇やわーって事で今日も東京散策.
「ル・コルビュジエって誰? まぁ, 理論付けされた無機質のうんちくが知れそうやからええか」って感じで足を運んだんですが, 国立西洋美術館を設計した人なんですね. しかも, 人体を基準とした「モジュール」の概念は何故か既に知ってた. なんでやろ? 「無限成長美術館」は誰かさんの個人宅の螺旋構造とは別の概念(誰の建築かは忘れた)? 理論は既に知ってたけど, 実際に建築物で体感できたのが良かった.
うちの部屋(ホテルじゃないですよ)は歳が自分より上で基本サイズが小さいんですよね. 日本の食生活が豊かになり基本単位が変わってる. キッチンは特にそれを感じる. 規格ってのは一般化が必須ですけど「モジュール」もある程度融通効かさなあかんですよ. 西洋人と東洋人じゃそもそも規格が違うし.,, って事を「モジュール」体感コーナーでヒシヒシと感じる.
「無限成長美術館」は展示が順序よく展開してかないといけないんじゃない? と思い,自分は本館1階で建築理論を読んでからは展示でなく建築の寸法ばっかり観察してた. 絵画はあまり興味を惹かなかった.
本館2階のベンチからの景色がエガッタ. 箱庭みたいな感じ. 自分なら雨の日にそこでずっとボーっとしてそう. 箱庭欲しぃなぁ, 町家に住みてぇなぁ, 盆地の夏と冬は耐えられねぇなぁ. 当日は天気が良かったのでずっとゴリアテが飛んでましたが.,,
展示は「収穫物の脱穀」が良かった. よー意味はわからんけど「Fraggle Rock」的な無常観がある. 何か収穫を純粋に喜んではないよね. 搾取の背景がどっかにあるよ多分. 知らんけど.
そんなこんな.
2009.08.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 物体 / 装置